
「外来クラークの仕事は、AIに奪われるのでは?」
医療現場で働いていると、そう感じることがあるかもしれません。
私自身、外来クラーク(医師事務作業補助者)として複数の病院で働く中で、AIの導入を実際に目にしてきました。
結論から言うと、
外来クラークの仕事が完全になくなる可能性は低いと考えています。
ただしAIの普及によって、
仕事内容は変わっていく可能性が高い職種だとも感じています。
この記事では、医療業界とAIの流れ、そして現場での体験談をもとに、外来クラークの将来性について考えていきます。
医療現場でも進んでいるAIの導入

医療業界でも、AIやデジタル化(医療DX)が進んでいます。
例えば近年は
- AI問診
- 音声AIカルテ
- 自動カルテ作成システム
などが導入される病院も増えています。
実際にAI問診システムを開発している企業としては
Ubie
などがあり、多くの医療機関で導入が進んでいます。
また医療AIの開発には
Microsoft
や
NTTデータ
などの大手企業も参入しています。
このような流れを見ると、
「外来クラークの仕事はAIに置き換わるのでは?」
と不安に感じる人も多いと思います。
実際の現場にあった音声AIカルテ

私が勤務していた病院では、音声AIカルテが導入されていました。
診察中に医師がマイクへカルテ内容を話すと、
AIがその内容を電子カルテへ入力する仕組みです。
導入されていたのは2020年頃でした。
しかし当時の現場では
- 音声の聞き取り精度がまだ低い
- 医学用語を誤認識する
- 結局入力をやり直す
といった課題もありました。
そのため場合によっては
手入力より時間がかかることもありました。
AI技術は確実に進歩していますが、当時の現場では
「完全に任せるのはまだ難しい」という印象でした。
小児科で体験したAI問診
一方で、AIがとても便利だと感じた経験もあります。
私の子どもが通う小児科では、AI問診が導入されています。
来院後、スマートフォンなどで症状を入力し、その内容が診察前に医師へ共有される仕組みです。
実際に使ってみると
- 診察の流れがスムーズ
- 医師への伝え忘れが減る
- 症状を整理して伝えられる
といったメリットがありました。
AIは
診察を効率化するツールとしては非常に優秀だと感じました。
医療業界の本音:医師の事務作業を減らしたい

実は医療業界では、長年の課題があります。
それは
「医師の事務作業が多すぎる」という問題です。
医師は診察だけでなく
- カルテ入力
- 書類作成
- 診断書作成
- 各種事務処理
など多くの事務作業を抱えています。
その負担を減らすために生まれたのが、
外来クラーク(医師事務作業補助者)という職種です。
この制度は2008年頃から国の制度として整備され、医療機関で広がっていきました。
背景には
- 医師不足
- 医師の働き方改革
があります。
つまり外来クラークは、
医師の負担を減らす役割として今も必要とされている職種なのです。
AIに置き換わる可能性がある業務

とはいえ、AIの進化によって変化する仕事もあります。
特にAIが得意なのは
- データ入力
- 文章作成
- 情報整理
です。
そのため外来クラークの仕事の中でも
- カルテ入力補助
- 検査オーダー入力
- 書類作成
- 診療情報の整理
といった入力中心の業務は、将来的にAIの影響を受ける可能性があります。
医療DXが進むと
今
医師1人にクラーク1人
将来
医師数人にクラーク1人
のように、必要人数が減る可能性もあると言われています。
それでもAIができない仕事

一方で、医療現場にはAIが苦手な仕事も多くあります。
特に感じるのが、高齢化社会との関係です。
日本では高齢化が進み、病院に来る患者さんの多くが高齢者です。
しかし高齢者の中には
- 目が見えにくい
- 手が不自由
- スマートフォン操作が苦手
という方も少なくありません。
AI問診やタブレットがあっても
すべての患者さんがスムーズに使えるわけではないのが現実です。
また患者さんが
「自分の症状をうまく言葉で説明できない」
という場面もあります。
そんな時、患者さんは
- 身振り手振り
- 表情
- 言葉のニュアンス
などで症状を伝えようとします。
こうした情報をくみ取るのは
人間だからこそできる仕事だと感じています。
医師の高齢化と外来クラークの役割
もう一つ現場で感じるのが、医師の高齢化です。
忙しい診察の中では
- 説明が短くなる
- 患者さんが理解できていない
という場面もあります。
そんな時、外来クラークは
- 現場の空気を読んで補足する
- 患者さんの理解を確認する
- 医師に確認して検査オーダーを入れる
など、診察がスムーズに進むようサポートする役割を担うことがあります。
このような
- 空気を読む
- 人の感情をくみ取る
- 医師と患者の間を調整する
といった仕事は、今のAIには難しい部分だと思います。
外来クラークの将来性

結論として、私は
外来クラークの仕事はなくならないが、役割は変わる職種だと感じています。
AIの普及によって
減る可能性がある仕事
- カルテ入力
- 書類作成
- 単純な事務作業
これからも必要とされる仕事
- 患者対応
- 医師のサポート
- 診察の調整役
- 高齢患者のサポート
つまり
「入力中心の事務」から「医療現場のサポート職」へ変化していく可能性が高いのではないでしょうか。
まとめ

医療業界でもAIの導入は確実に進んでいます。
実際に
- 音声AIカルテ
- AI問診
などのシステムはすでに医療現場で使われ始めています。
しかし医療現場では
- 患者の気持ち
- 現場の空気
- 医師との調整
など、人にしかできない役割も多くあります。
そのため外来クラークは
「なくなる仕事」ではなく
AI時代に合わせて役割が変化していく仕事
なのではないかと、現場で働く中で感じています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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