
当時銀行員だった私のお話。
地方銀行の営業ノルマは、本当にきついのか。
結論から言うと、きついです。
未達が続けば評価は下がり、自爆営業に追い込まれることもあります。
私は地方銀行で営業をしていました。
毎月のノルマに追われ、達成できない恐怖と向き合ってきました。
この記事では、地方銀行の営業ノルマの実態と、未達が続くとどうなるのかを体験ベースで解説します。
入社式で告げられた“最初の課題”

入社式の日。
「入職おめでとう。銀行員としての誇りを持ちなさい」
「お客様第一で行動しなさい」
そうした立派な言葉が続く中、空気が変わった瞬間がありました。
「クレジットカード、一人20件。これは当然クリアできるよな?」
年会費3,000円のカードを20件。
新入社員であろうと関係ない。
“簡単で当たり前”と言われました。
新入職員会場の空気が、ざわっとしたのを今でも覚えています。

無理じゃね?
断られ続ける現実
友人や家族にお願いしました。
しかし当然ながら、
- 年会費がかかる
- 使う予定がない
- すでに別のカードを持っている
断られるのは普通のことです。
でも、私には“20件”という数字がありました。
初めての「自爆営業」
最終的に私はこう言いました。
「お金は私が払うから、名前だけ貸してくれない?」
それでなんとか20件。
これが、私にとって初めての“自爆”でした。
自爆営業とは、
自分で商品を購入し、数字を作ること。
本来、お客様のための商品であるはずなのに、
いつの間にか「数字のための商品」になっていました。
営業課配属後の現実
数か月後、研修を終え営業課へ。
最初の数か月は“お試し期間”。
投資信託や融資の目標が未達でも、
「まあ、新人だしな」と流されていました。
しかし3か月を過ぎる頃から変わります。
朝礼で言われました。
「そろそろノルマについて真剣に考えろ」
当時の私のノルマ
私に課された目標は、例えば次のようなものです。
- 投資信託の購入時手数料:100万円
- 住宅ローン:3,000万円
- 医療保険:3件
特に力を入れられていたのは、投資信託の購入時手数料でした。
例えば、
- 手数料3%の投資信託を100万円販売 → 手数料は3万円
つまり、
100万円売っても3万円にしかならない。
目標が100万円なら、
単純計算で3,000万円分以上の投資信託を販売してようやく到達。
3,000万円売っても「やっと達成」。
これが、若手行員の現実でした。

しかも新人の担当先はもちろん富裕層はおらず、
新規顧客の発掘をするしかありませんでした。

無理じゃね?
ノルマ未達だとどうなるのか?
銀行によって差はありますが、私の経験では以下がありました。
朝礼・会議での公開指摘
数字は支店全体で共有されます。
未達者は名指しで指摘されることもあります。
上司からの詰め
「なぜできない?」
「他の人はやっている」
原因よりも、結果を求められます。
精神的プレッシャー
・休日も数字が頭から離れない
・お客様を見る目が“数字”に変わる
・寝れない
そして、追い込まれると――
再び“自爆”という選択肢
- 家族名義で投資信託
- 自分で保険加入
- 親族に住宅ローン相談を依頼
誰も「やれ」とは言いません。
でも、
“やらないと終わる”空気がある。
これが、見えない圧力でした。

私の両親は公務員で、ノルマの事を分かってくれず
1円も金融商品を購入してくれませんでした。

だいたいは家族が協力(金融商品の購入)してくれる事が多い。
自爆営業は違法なのか?
明確に違法とは言えませんが、
- 倫理的問題
- 金融庁からの指導対象になるケース
- 顧客本位の業務運営に反する行為
として問題視されてきました。
近年は改善傾向にありますが、
現場レベルでは今も「数字文化」が残っている支店もあります。
銀行員を目指す人へ

銀行はやりがいもあります。
- 金融知識が身につく
- 社会的信用が高い
- 大きな金額を動かす責任ある仕事
しかし、
営業ノルマは想像以上に重い。
これだけは、知っておいてほしいです。
これはすべての銀行に当てはまる話ではありません
これは、あくまで私の経験談です。
支店・時代・経営方針によって環境は大きく異なります。
ただ一つ言えるのは、
銀行は「安定」だけの世界ではない
ということ。
数字に追われた日々があったからこそ、
私は今、自分の働き方を見直しています。
👇銀行員時代の私の話



コメント