
年に一度は、家族で実家に帰省していました。
母とは昔から折り合いが良いとは言えず、
長男が生まれてからはさらに距離を感じるようになっていました。
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それでも父が初孫をとても可愛がってくれているのは分かっていました。
実家までは片道4時間。
新幹線と電車を乗り継いで、子どもを連れての移動は正直大変です。
それでも私は
「孫を見せるのが当たり前」
「不仲でも母も喜ぶかもしれない」
そんな気持ちで、年に一度は帰省していました。
父の退職と、連休の帰省
昨年の連休のことです。
父が仕事を退職したと連絡がありました。
祖父母の介護のためでした。
仕事にやりがいを持っていた父が、少し落ち込んでいるように感じました。
「孫の顔を見たら元気になるかもしれない」
そう思って、家族4人で3日間泊まる帰省を決めました。
父はとても喜んでくれました。
祖父母にも会えました。
遊園地へ行ったり、外食へ行ったり。
でも――そこに母の姿はありませんでした。
母は喜んでいなかった
父に聞くと返ってきたのは
「出かけている」
という一言。
どうやら私たちの帰省をきっかけに、両親が喧嘩になってしまったようでした。
母はその夜、帰ってきませんでした。
夜中の電話。「事故を起こしました」
2泊目の夜。
私は父と談笑していました、父の電話が鳴りました。
母からでした。
「事故を起こしました」
父は急いで向かいました。
私は子どもたちのいる部屋に戻り、布団に入りました。
数時間後、両親の喧嘩する声で目が覚めました。
車をコンクリートブロックにぶつけてしまったこと。
買ったばかりの車を大破したとのこと。
その声を聞きながら、私は泣きました。
「私に会いたくなかったのかな」

頭の中がぐちゃぐちゃでした。
- そんなに私たちが来たのが嫌だったのか
- どうして帰省しただけでこんなことになるのか
- 父と母を喧嘩させてしまった
- もうこんな思いはしたくない
たくさん考えました。
そして私は確信しました。
実家に帰省するはやめよう。
「帰省しない」と決めた日
翌日、私は父にあえて明るくこう伝えました。
「私たちの食事とか布団の準備も大変でしょ?
これからはお父さんたちがうちに来た方が気がラクじゃない?」
本当の理由は言えませんでした。
父は
「そっか」
と遠くを見るように言いました。
祖父母にはもう会えないのかな。
そんな寂しさもありました。
でも、母がまた暴走してしまうことが怖かったのです。

今回の事故で母は(なぜか)無傷でしたが、
車は修理不能で処分したそうです。
親を頼れないという現実
親がいるのに、頼れない。
それは想像以上に孤独でした。
実家が遠いとか忙しいとか、そういう理由ではなく、
心の面で頼れないということ。
帰省するだけで、何かが起きてしまうかもしれない。
誰かが傷つくかもしれない。
そう思うようになってしまったら、もう簡単には戻れません。
私はあの日から、帰省することが怖くなりました。
同じように苦しんでいる人へ
もし今、
- 実家と距離がある
- 親と関係がうまくいかない
- 頼れる場所がなくて苦しい
- ひとりで抱えて限界を感じている
そんな人がいたら伝えたいです。
頼れないことは、あなたのせいではありません。
家族だからこそ難しいこともあるし、
距離を取ることが必要な場合もあります。
自分と、自分の家庭を守ることを
一番に考えていいと思います。
最後に

実家は、誰にとっても安心できる場所とは限りません。
私も「帰る場所があるはず」と思い込んでいました。
でもあの日を境に、私は気づきました。
頼れないなら、自分で守るしかない。
その現実は苦しいけれど、
同時に自分の人生を前に進めるきっかけにもなりました。

これからは、自分の家庭を自分で整えながら、
少しずつ心が穏やかになる選択をしていきたいです。
※この記事は筆者の個人的な体験に基づく内容です。
家族関係や状況は家庭によって異なります。
特定の誰かを責める意図はなく、「頼れない中で暮らしを回す選択肢」として書いています。

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