
20代前半だった銀行営業をしていた時の私の話です。
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「銀行で働いている」と言うと、
安定していて、人間関係も落ち着いていそう。
そんなイメージを持たれることが多いかもしれません。
しかし、実際に銀行営業として働いてみると、
職場の空気は想像以上にピリピリしていました。
この記事では、
銀行営業の人間関係がなぜここまでギスギスしやすいのか
そして、
顧客横取りは本当に当たり前なのか
について、私自身の体験をもとにお話しします。
銀行営業は「チームプレー」に見えて実は個人戦
私が勤めていた銀行では、
営業担当ごとに地区(エリア)が明確に割り振られていました。
その地区内の顧客に対して、
- 投資信託や保険などの金融商品営業
- 住宅ローンなど融資の相談
- 集金や各種手続き
といった業務を、基本的に一人で担当します。
表向きは
「支店一丸となって目標達成」
と言われますが、実態は完全な個人戦です。
特に投資信託などの金融商品は、
毎日獲得すべきノルマが設定され、
未達が続けば上司から厳しい指導が入ります。

未達が続くと朝礼で公開〇刑にあいます。
なぜ銀行営業の人間関係はギスギスしやすいのか
評価されるのは「人柄」ではなく「数字」
銀行営業で評価されるのは、
どれだけ誠実に顧客と向き合ったかではありません。
- いくら売ったか
- どれだけ契約を取ったか
この数字だけが評価基準です。
そのため、
誰かを助けても評価は上がらず、
自分の数字を取った人だけが正義になりやすい構造があります。
顧客は「人」ではなく「資産」として見られる
長年の付き合いがある顧客であっても、
評価の場では「人」ではなく
数字を生む資産として扱われがちです。
その結果、
人間関係よりも成果が優先され、
職場の空気は自然と張り詰めていきます。
【実体験】有給の日に起きた顧客横取り
私が担当していた地区は、
もともと年齢の近い男性の先輩が担当していた地区でした。
地区替えにより、形式上は私の担当になりましたが、
引き継ぎは十分とは言えませんでした。
特に、
富裕層の顧客については、
ほとんど情報も引き継がれておらず、
私はその顧客と面識すらない状態でした。
それでも、
投資信託や保険などの金融商品については、
他の担当者と同じように
毎日のノルマだけが課されます。
しかし現実には、
- 平日に銀行員と会える富裕層はほとんどいない
- 新規で金融商品を申し込む顧客は簡単に現れない
という状況です。
そんな中、
以前から申請していた有給休暇を取得した日がありました。
その私の不在日に、
かつてこの地区を担当していた男性の先輩が、
私の担当地区の顧客を訪問し、
投資信託1,000万円の契約を獲得していました。
形式上は私の担当地区でありながら、
顧客との接点すら与えられていない。
それでも、
結果だけが評価される。
この出来事を通して、
銀行営業では
「誰の地区か」より「誰が数字を持ってきたか」
がすべてなのだと痛感しました。

人の心とか無いんか。
顧客横取りは銀行では当たり前なのか?
明文化されたルールとして
「顧客横取りOK」と書かれているわけではありません。
しかし現場では、
- 担当者不在はチャンス
- 取れる人が取る
- 結果を出した人が正しい
という暗黙の了解が存在します。
こうした文化が、
銀行営業の人間関係をさらにギスギスさせていきます。
銀行営業で心をすり減らしやすい人の特徴
- 真面目でルールを守ろうとする
- 顧客との信頼関係を大切にしたい
- チームワークを重視したい
こうしたタイプの人ほど、
銀行営業の評価構造に違和感を覚え、
心をすり減らしていきやすいと感じます。
営業に向いていない=能力がない、ではない
銀行営業の人間関係やノルマに疲れ、
「自分は仕事ができないのでは」と
感じてしまう人もいるかもしれません。
ですがそれは、
能力不足ではなく
評価軸とのミスマッチであることがほとんどです。
実際、
金融業界で営業を経験した人の中には、
数字に追われない
バックオフィス職へ転職し、
精神的に楽になったという人も少なくありません。
もし今すぐ転職するつもりがなくても、
「営業以外の選択肢」を知っておくだけで、
気持ちが軽くなることもあります。
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まとめ|銀行営業の人間関係が苦しいのは、あなたのせいではない
銀行営業の人間関係がギスギスするのは、
誰か一人の性格が悪いからではありません。
- 不十分な引き継ぎ
- ノルマ至上主義
- 結果だけが評価される制度
こうした構造そのものが、
人を追い込み、職場の空気を荒らしています。
もし今、
銀行営業の人間関係や働き方に苦しんでいるなら、
それはあなたの弱さではありません。
この仕事の仕組みが、
そうさせているだけなのです。
※本記事で紹介している内容は、
あくまで私自身が銀行営業として働く中で経験した一例です。
すべての銀行や支店、すべての銀行営業に当てはまるものではありません。
銀行ごと、支店ごとに職場環境や評価制度は異なります。
本記事は、特定の組織や個人を批判・断定する意図はなく、
一つの実体験としてお読みいただければ幸いです。


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